『村上式シンプル仕事術』 村上憲郎
『村上式シンプル仕事術』 村上憲郎
本を読むことより、本を読んで考えることが大事と思い。以前に買った本の目次だけを
見てみた。目次だけをです。目次だけを読んで考えたことを書きます。
と思ってみたら気になって少し読んで見たりして・・・
1.『アイデアは頭で考えない』という目次を見て思ったこと。
アイデアを考える立場にいる人といない人がいる。アイデアを考えてそれを
忠実に実行してもらいたい人は実行している人にあれこれ考えて欲しくない場合もある。
ロボットのように決められた基準できっちり動いてほしいわけだ。
ならどうしてそれをロボットではなく人間にやらせるのかだ。コンビニの店員はなぜロボット
ではダメなのか?
①複雑な分岐が多すぎて(公共料金の支払い、最近はカフェもあったり)ロボットでは対応できない。
②ロボットは作れるかもしれないけど、その開発・維持するコストより人件費のほうが安い。
■アイデア実行してくれるロボットみたいな人を探すには
ざっとした上記2点の考えより人間のほうが今のところ利益がでるようだと。そうするとどうしたら
人間から属人性を剥ぎ取りロボットのように働いて貰えるのかだ。
①ロボトミーを行い感情を排斥する
②ロボットのような人を見つけてきて雇う
①をやれば非人道的として、というか逮捕される。ではロボットみたいな人をどうしたら雇えるのか。
もしくは教育によってロボット化できるのか。きっとロボットみたいな人ならば決められたこと以外
はやらないし、やろうとも思わない(思えない)。
■店の前に隕石が落ちても、太古から蘇った恐竜が走っていても気にせずにフライヤーで唐揚げを
上げ続けられる人材育成とは。
いくらロボットみたいな人と言っても死の恐怖はある。だけど自分が死ぬという想像力を奪うことは
できる。隕石なんて落ちるはずない。恐竜なんてよみがえるはずない。そもそもそういうことを
考えさせないことだよね。
■その人の世界をフライヤーと唐揚げだけにして、その他の世界から隔絶させること。
家と職場の行き来だけにすることよって可能性を閉じること。それにより思考を狭めること。
想像力を奪うことができるのではないか。
■効率的なロボット化は『考えることを叱り。考え無いことを責めること』
徹底したダブル・バインドにより思考麻痺させることだ。考えてもムダだよねと思わせること。
□疑問
1.想像力を奪われた人たちは多いのか
2.想像力奪うシステム(教育制度・社会制度)は社会に有益なのか
3.本当に想像力を奪うような仕組は機能しているのか
■もし考えて無いならばウランをバケツで運ぶはずがない。
例えば実際働いていると考えることばかりだ、根回し、根回し、根回しで一日中権謀術数を考えて
たり、あれはこれに使えるよなとか、どうせあれはうまくいかないから先手を取ってこれをやって
おこうとか・・・
仕方ないから私物で代用しておこうとか、日本人はその場その場で自分で考えて解決することが
多いように思う。
どうしてそんなに考えるかって・・・だって経営者は何も考えてないんだもん。
無理な数字目標や精神主義を唱え、現場はその実現の為に最大の努力をする。
だからウランをバケツで運ぶわけだ。そうしないと工数が間に合わないわけだと。
何も考えてないからウランをバケツで運んだんじゃない。考えて考えた末にウランをバケツで
運んだんじゃないかと。
■最大の問題は経営者が足し算と引き算と国語(会話)ができないこと。
次が日本人が想像力(妄想力)がありすぎること。
経営者は足し算と引き算と国語できないから現場に実現不可能な命令を出す。
現場の職員は実現不可能だけど、その想像力でウランをバケツで運ぶという
奇跡のブレークスルーを果たす。
■社長が出来ない命令を出さないか、社員が出来ないことは出来ないと言うか、
社長と社員が話し合って一緒にできる方法を考えるか。
奇跡のブレークスルーをさせないためには話し合っていくしかないんだけど
そんな知恵も勇気も日本の経営者には無いし土壌的に存在しない。
だから現場に無理をさせて、やらかしたら責任を取らせてクビにするという方法しか
今のところないだろうなと。