異文化を受け入れることの辛さ

Hurting kids with food reward

学生の時だった、親戚の若き女性が1歳の子供を実家に連れてまりまして我が家の祖母が「あら可愛い子ね〜」とお菓子をあげようとしたところ
その若き母が言うには「うちの子供にはお菓子をやってはいないんです。全部自然食品で育てているんですよ^^」と言い持参してきた人参スティックをその女の子の口に突っ込んだのでした。


その瞬間、祖母も私も、私の母も「えっ・・」という形で凍りついてしまったのです。私も子供のときはコーラもポテトッチプスもチョコレートも食べさせてもらえなかったのですが、その代わりにお饅頭とか、かりんとうとか何かしらのお菓子を食べていました。


まさにその瞬間、我が家族はまったくの未知の文化に接触したのです。野菜ステック・・しかも、塩もマヨネーズも無しの直の人参ですよ!!お前の子供はウサギなのか?リアルシルバニアファミリーか!!ということですよ。


しかも、母であるお前は普通に俺ん家の茶菓子食ってるし!!


市販されたお菓子が効果カロリーで小児肥満を起こす可能性があるのは知ってはいたけど、目の前で小さい女の子が生の人参をガリガリ齧っているのを見るとどうにも気分が悪かった。私の祖母の心中も「戦中か!!」というツッコミをいれたかっただろう。とても悲しそうな目でその子を見ておりました。


若き母が歯医者へ行かねばということで我が家で数時間預かったのでその間に勝手に私がお菓子を食べさせたら狂ったように、その子供はお菓子を食べ始めました。そしてもっとお菓子をくれと涙目で訴えてきたのでした。

それを見まして、そりゃ人参なんて食いたくないよなと思いつつ、子供がお菓子を食べることを子供自身がコントロールすることも困難であると思ったしだいであります。何事も過ぎたる及ばざる如しでありまして、ほどほどが肝要であるなと。


当然ではございますが各家族固有の文化があるわけでございまして、時として他人から見ればそれは正視に絶えない場合がございます。


願うのはその女の子が成長して分別がついたときに自分の両親のキャロットエデュケーションの正当性を検証していただきたいものです。その結果人参を食べ続けるか、それともお菓子を得るための革命を試みるかを考えていただきたいものですね。