壊し屋が街に溢れている。

公園でリラックス中に中二達がチャリで爆走してきた。

とにかくある物を蹴り飛ばしていく。

壊れていないのを確認してから蹴り飛ばしてくる。

正常であるものを異常にするのが奴らの仕事であるかのように。

つまり奴らは壊し屋。齢14ぐらいにして既に壊し屋なのだ。

おのずと次は私が壊される番だと確信したが、どうやら奴らはもう既に私が壊れているのを知っていたのか近くのゴミ箱を蹴飛ばしてどこかへ消えた。

私は恐怖で震える体を何とか動かして、奴らの悪行を記録に残そうと思った。

今に自分にできることをやる。それしか自分の頭になかった。